2017/01/31

2/3 優秀卒制・卒論発表会のお知らせ

2016年度 コミュニケーション学部 優秀卒業制作・卒業論文発表会のご案内

指導教員の推薦を受けた4年生が、1年間の成果を発表します。
どなたでも参加できます。ふるってご参加ください。

後日、この中から教員投票により最優秀賞が選ばれ、卒業式当日、発表そして表彰式を行います。

※今年度提出された卒業制作・卒業論文の全タイトルをここに掲載しています。

2017年2月3日金曜日 13:00-16:40
東京経済大学 6号館3階 F307
JR・西武 国分寺駅南口徒歩12分
  1. 死刑制度と命の重さ
  2. 若者の音楽離れは本当?―東経大生の音楽ライフ―
  3. 日本でK-POP人気が続く理由―K-POPブームはブームを超え一つのジャンルへ
  4. オタク世代と消費―アニメの歴史から見るオタク
  5. 「東西くらべるとらべる」
  6. こうして「悪い本」が生まれる―元少年A『絶歌』に関する公立図書館の対応をめぐって
  7. 「交流分析―人生の物語を描く『人生脚本』
  8. 商店街の衰退と活性化―長野県諏訪市を事例に
  9. 人はなぜ虫を嫌うのか
  10. まちづくりを目的としたサイクルイベントに関する考察まえばし赤城山ヒルクライムツール・ド・東北の事例から
  11. 曲作りという行為―『ピープル』
  12. 今の若い世代について(※都合により、発表はありません)
▼追加:当日のようすです(2017年2月3日撮影)。


2017/01/27

大榎ゼミ展 (1/28-31)のお知らせ



























Media Garden 2017
-東京経済大学コミュニケーション学部大榎ゼミ展-
2017年1月28日(土)—31日(火)
12時から19時(28日のみ13時から)
東京都杉並区高円寺北3-41-10 メゾンジュイエ1F
ギャルリー・ジュイエ(JR高円寺駅北口から徒歩9分)
 
 東京経済大学コミュニケーション学部「表現研究」ゼミ,14名による恒例のゼミ展です。今回は写真作品に加え,ヴィデオやインスタレーション作品もあります。

 出品者:井上龍之介、楠原将暉、高山陽平、小久保京香、鈴木茉央、野原裕太、雨宮一樹、伊藤亮平、井上瑛水、岩鬼舞子、川西雄大、武田佳奈子、渡邊絵梨香、中濱諒介

 みなさまのご来場をお待ちしています。

2017/01/23

【学問のミカタ】冬とシェイクスピア

ミュニケーション学部の南隆太です。

正月だと思っていたら、あっという間に1月も後半になってしまいした。

学や高校入試の本番まで秒読みとなり、ニュースなどでも話題になることが増えてくると、受験生はもちろんですが、誰もがなんとなく落ち着かなくなるような気がします。

んなときに「シェイクスピア」でもないのかもしれませんが、むしろそんな時こそ気分転換に、難しいことは言わずに「シェイクスピア」でも楽しんでみてはどうでしょう。「冬」にこじつけて、今回はシェイクスピアの『冬物語』を簡単に紹介します(ちなみに、同名のビールもありますが、たぶん関係はないのでしょう)

 

▲ストラットフォード・アポン・エイヴォンのホーリー・トリニティ・チャーチにある、シェイクスピア像(左)と墓(右)

て、この『冬物語』、皆さんが想像する「シェイクスピア」とはちょっと違うかもしれません。シシリア王レオンティーズは、幼馴染みのボヘミア王ポリクシニーズと自分の妻ハーマイオニとの仲を突然疑うようになります。その異常なまでの嫉妬に駆られ、レオンティーズは、妻が無実だという神宣も受け入れることができなくなってしまい、妻と息子マミリアスを失うことになります。さらには妻が浮気をした結果できた子供だと思った娘も、どこか遠い荒野に捨ててくるように家臣に命じます。

の16年後、自分の過ちを悔いて贖罪の日々を送るレオンティーズは、娘パーディタとの再会、幼馴染であったボヘミア王ポリクシニーズの息子フロリゼルとパーディタとの結婚、そして妻ハーマイオニの復活と夫婦の和解でお芝居の幕を閉じます。

然、実際にはこんな単純な話ではなく、途中でいろいろなことが起こります。何よりもこのお芝居の見どころの一つは「死んだと思っていたハーマイオニが生きていた!」という最後の感動的な場面なのですが、それがどんなふうに明らかになるのか。それはぜひご自分で確かめてください。

のお芝居を観ていて、いつも私が面白いと思うのは、16年後に場面が変わる際に現れる「時」という名前の登場人物です。観客(読者)に向かって、自分は「時」であると名乗って、あれから16年が経ったと説明をするのです。「時」はこんなセリフを言います。「一気に飛び越す十六年、時が大きく隔てるうちに生じたことは、説明せずにおきますが、目にも留まらぬ一足飛びをお咎めなきよう願います (4幕1場)」。













▲松岡和子訳『冬物語』(ちくま文庫)

もそも「時」が人の姿で現れるというのも、十分おかしいと思われるかもしれません。さらに、ここで「時」は、一瞬のうちに16年も時間が経つのはおかしいと観客や読者が思うことは百も承知で、怒らないで受け入れてほしいと言い、それ以上細かい説明はしないのです。「その16年間に何があったんだ?」などという野暮なことは聞かないで、「こういうもんだ」と思って見てくれというのです。「あり得ない!」と興味を失いますか?ところが、この『冬物語』は、ここからの後半も目の離せない面白さで進み、最後には感動してしまうから不思議です。でもどうしてでしょう?

ポロの神託の話が出てきたり、熊に襲われたり、そして最後は16年前に死んだはずのハーマイオニが生き返る。まさに「荒唐無稽」という言葉がぴったりに思える『冬物語』を楽しめる主な理由は、たぶん「そんなバカな」ということを隠そうともしないからだろうと思います。「時」が出てくるのもそうですが、幼馴染と妻との浮気を疑うレオンティーズについても、「ありえないだろう?」と思えそうなことを、表面的な「本当らしさ」などみじんも気にしないで、どうどうと主張されると、気にならなくなるのです。特にそれが目の前で(そこそこの名優に)演じられると、大して疑問も感じないで、夢中になって楽しんでしまう。たぶん、そこにこのお芝居の一番の醍醐味があるのです。おそらくお芝居をはじめ、フィクションの面白さはそこにあるのでしょう。

ころで、以前は『冬物語』は『冬の夜ばなし』という翻訳されていました。どうして、「夜ばなし」だったのでしょうか?

2幕の前半で、母ハーマイオニに「ここに座って、さ、お話をしてちょうだい」と言われて、レオンティーズの幼い息子マミリアスは次のように答えます。「冬には恐い話がいいんだけどな。僕、妖精や鬼の出てくるお話知っているよ (A sad tale’s best for winter. I have one of sprites and goblins. 2.1. 25-26.)」。

ェイクスピアの『冬物語』の原題はThe Winter’s Taleなのですが、winter’s talesあるいはa winter’s taleというと、長くて退屈な冬の夜に、暖炉のそばなどで語って聞かせるオハナシのことなのです。日本語にも「話伽:面白い話をして夜のつれづれを慰めること(広辞苑)」という言葉がりますが、どちらかというと「御伽噺:非現実的な話、夢物語(広辞苑)」に近いかもしれません。

て、『冬物語』がちょうど1月21日から2月12日まで、7回だけですが、SPAC(静岡舞台芸術センター)で、宮城總の演出で上演されます。東京近郊に住んでいる方は、静岡?と思われるかもしれませんが、世界的に高い評価を受けている宮城氏と役者たちが創り上げるとても楽しい舞台に出会えるチャンスです。お芝居を観に静岡に行くこと自体が、『冬物語』体験の一部になるはずです。寒いこの冬だからこそ、冬物語を観に行きませんか?


「宮城總って誰?」と思った人には、最近出版された塚本知佳・本橋哲也『宮城總の演劇世界:孤独と向き合う力』(青弓社)▼がお薦めです。





2017/01/19

2016年度卒業制作・卒業論文リスト

今年度の「卒業制作・卒業論文」リストが整いました(配列は先頭文字のJISコード順です)
http://www.tku.ac.jp/department/communication/com-theses/

2/3(金)午後1時から「優秀卒業制作・卒業論文発表会(参加自由)を行います。
最優秀賞を、卒業式(3/22)のあと発表。合わせて、表彰式も行ないます。

2017/01/17

【18日19時まで】「わたしをメディアする」展

「ワークショップ中村座2016」作品展

期間:2017年1⽉13⽇(金)18⽇(水)
会場:634(むさし)展示室+国分寺くるみギャラリー

 国分寺駅に近い2つのギャラリー、「634展示室」と「くるみギャラリー」での連携展示(ギャラリーのはしご)もいよいよ18日までとなりました。

【展示】
第1会場 634展示室 12:00→19:00
http://634tenjishitsu.wixsite.com/artkokubunji
「カンブリアン・ゲーム-東経大記念セッション2016-」
 アーティスト目線をゲット!せよ(作品プリントと作品映像)
「シェエイクスピアズダイアログ2016」
 光る杖の軌跡:拡張する身体、外皮、バリア(作品プリントと作品映像)

第2会場 くるみギャラリー 12:0019:00
http://kurumi-kurumi.justhpbs.jp/
「未来美人-美人再構築2016-」(コラージュ作品、メーキング映像、未来美人の種プール)
 ここで作品がちらっと見られます

2017/01/09

はじまらないシンポジウム



2017115日(日)午後2時頃~夕刻6時ごろ


 113日(金)、地元国分寺の二つのギャラリー連携企画展「わたしをメディアする」が始まります。

これの記念イベント「はじまらないシンポジウム」について、お誘いとお知らせいたします。

日時:115日(日)午後2時頃~夕刻6時ごろまで
(各人のご都合次第で参加時間、離脱時間、要相談)

場所:634展示室」(国分寺駅北口・歩5分 添付地図参照)

ざっくり内容:シンポジウムは控室での雑談に華があります。本番が予定調和の発表会で終わってしまうことも少なくありません。そこで今回は、控室のようなゆるやかな場で、どこまでいっても登壇しない参加者が短い話題をいくつか提供し、ブリコラージュとして⼈と⼈、話題と話題をつないでいきます。

登壇しない主要なメンバー:川浦康至(社会心理学)、松永智子(コミュニケーション史)、芳賀啓(地図研究家、エッセイスト)、安斎利洋(システムアーティスト)、中村理恵子(「ワークショップ中村座」、古武道研究・実践))

どうぞ、手ぶらで、ぶらっとお立ち寄りください。
祝!酉年 本年も、どうぞよろしくお願い申し上げます!