2015年11月28日土曜日

パネリストからのメッセージ


△青空のもと、きょうのキャンパスは黄色が映えます。

 さて、12/12は学部20周年記念シンポジウムの日です。

 当日、登壇される、ドミニク・チェンさん、藤村厚夫さん、荻野NAO之さんから直前メッセージをいただきました。みなさん、なかでも若い人たち(気持ちの若い人も含めて)の参加を期待されています。

ドミニク・チェンさんから
 個人と社会を媒介するコミュニケーションやメディアのテクノロジーは21世紀においてますます重要になるでしょう。そこで浮かび上がるのは、システム論的な制御の機構によって、人間の本質と行動がどれほど回収され、どの部分が人間の主体性に委ねられるのか、つまり「人間とは何か」という問題です。

藤村厚夫さんから
 多くの学生の方々とは、初めてお会いすることになります。メディアのこれからについて、長く考えてきた自分の経験を、若い皆さんと共有できるのかどうか。不安と興奮を楽しみつつ、ともに考える時間を創り出せればと思っています。
 12月12日にお目にかかりましょう。

荻野NAO之さんから
 あなたはあなたをどのくらい遊ばせられますか?
 「遊ぶ」とは『広辞苑』によれば、別天地に身を委ねること。「遊ばす」とは『字訓』によれば、神として行為すること。あなたはあなたにどんな遊びを、何にむけて遊ばせますか?どんな別天地で何を媒介に?
 当日みなさんと遊べることを楽しみにしています。

 土曜の午後、緑の東経大にいかがでしょう。

2015年11月23日月曜日

ホップ、ステップ、ジャンプ―2015年度ゼミ発表会―

ゼミ発表会実行委員長の光岡です。

1114日、3年目のコミュニケーション学部ゼミ発表会が開催されました。今年度は現在トケコミで開講されているゼミの大半が参加し、会場も2教室に分かれて開催されました。

F308会場 小山ゼミ発表の様子
僕自身F307会場の担当だったため、F308教室での発表は残念ながら見ることはできませんでした(写真をご覧ください)。ただし片方の会場だけでも、歓楽街を離れることができない同世代の女性を対象とした重厚なフィールドワークや、乳幼児のコミュニケーションの有り様を分析的に検討した研究発表に加えて、ゼミの担当教員の日常をユーモラスに描いた映像による紹介をしたゼミなど、ユニークな発表が続きました。

何より今年度は、ゼミの選択が近づいてきた数多くの1年生の参加があったのがとても嬉しい結果でした。発表会を始める段階では、教室内では立ち見が出るほどの盛況ぶり。ゼミの選択と真剣に向き合う1年生を頼もしく思うと同時に、期待に応えねばならないと気を引き締めました。


初年度は手探りで始まったトケコミのゼミ発表会ですが、ホップ、ステップを経て「ジャンプ」を遂げた3年目となりました。発表内容も年々よりユニークに、またより洗練されていますので、在校生やそのご家族だけではなく、今後トケコミの仲間になることを考えている高校生の皆さんとも会場でお目にかかれればと願っています。

2015年11月18日水曜日

ゲスト予告:東大・ワークショップ部 安斎勇樹さん


表現と批評 「マジ(本気!)を起動するワークショップデザイン」
この講義では、「ワークショップって何?」という疑問から出発し、マジ(本気!)が自然に起動する仕組みはどうやったら作れるかを追求します。
2015年後期は、めちゃくちゃ過激なスタートを切りました。

10月30日~11月3日、横浜みなとみらい地区で開催の「光」をテーマにしたアートイベント『スマートイルミネーションアワード』に出展。5日間、一般の観客にむけて、パフォーマンス+ワークショップの現場をつくりした。
さて、ここであらためて「ワークショップって何?」という問いをたててみます。

日時:11月26日(木曜 4限&5限) 
タイトル:「ワークショップの理論と実践」
ゲスト講師:安斎勇樹さん 東京大学大学院 情報学環 特任助教

東京大学大学院学際情報学府博士課程満期退学。
博士(学際情報学)。
創発的なコラボレーションを促進するワークショップの実践と評価の方法について研究している。
主な著書に『ワークショップデザイン論-創ることで学ぶ』(共著・慶応義塾大学出版会)、他。
詳しく→ http://yukianzai.com/

今回、横浜の現場を経験したメンバーにゲストのお話がどこかで響きあい、綾をなすことでしょう。
ワークショップを仕掛けるご経験も豊富な講師をお招きします。

なお、横浜での日日、たくさんの来場者、関係者に支えられました。貴重な活動の全記録、および公開制作した作品データを無事に持ち帰りました。ありがとうございました!

近々webギャラリー公開、併せて年明けには、地元国分寺のギャラリーにて作品展を予定しています!
ご期待ください!

2015年11月15日日曜日

藤村厚夫さん

12月12日の学部開設20周年記念シンポジウムに、藤村厚夫さん(スマートニュース)が登場されます。

藤村さんが、10月5日の第41回記者ゼミで「ミレニアル世代と向き合う:プラットフォームの視点」と題して報告されました。

その骨子「どう届けるかネット時代のニュース」が「日本記者クラブ会報」549号に掲載されています。今回のシンポジウムとも関連する話題ですので、お読みいただければ幸いです。

日本記者クラブ会報549号(2015年11月10日発行) 12面
記念シンポジウムの詳細と申込

ドミニク・チェンさん

12月12日の学部開設20周年記念シンポジウムに、ドミニク・チェンさんが登場されます。
WIREDに掲載されている彼の記事で最近のものをいくつかご紹介しましょう。

ドミニク・チェンが選ぶ「情報の心」をとらえるための5冊(2015.11.14)
 ビッグデータや人工知能といった情報テクノロジーを、わたしたちはどこか不自然で不可解なものと感じている。情報哲学の俊英ドミニク・チェンが選んだ、人間と情報テクノロジーが共存・調和するためのヒントがつまった5冊の「教科書」(2015年5月11日発売の雑誌『WIRED』VOL.16より転載)。

生身の人間そのものへの気付きや注意が増すように情報技術を使役すること(2015.5.21)
 いま先駆者たちの中で最も議論されるテーマに「人間性」がある。ディヴィデュアル共同創業者のドミニク・チェンは、情報技術イノヴェイションの先に、現実の世界を見つめ、感じる、生身の人間性を指向する重要性を語る。*この原稿にはいくつかの映像作品に関するネタバレが含まれています。

インターネットの未来は、「監視」から「協働」へ(2014.12.4)
 国家による国民監視の実相は、誕生から25年の節目を迎えたインターネットにとってどんな意味をもつのか。インターネット誕生以来の理想は幻想に過ぎないのか。理想を社会に実装するために、いま何が求められるのか。起業家・研究者のドミニク・チェン(株式会社ディヴィデュアル共同創業者・NPOコモンスフィア理事)による特別寄稿。
記念シンポジウムの詳細と申込


2015年11月11日水曜日

2015年度ゼミ発表会を行います

今週末、下記の要領で行います。
今年は2会場に分かれての進行です。
参加自由ですので、ぜひお越し下さい(出入り自由)。

コミュニケーション学部ゼミ発表会
 2015年11月14日(土)
 14:40-17:30
 東京経済大学6号館3階F307、F308

★第1会場 F308(司会:小山先生)
14:40 開会あいさつ
14:50 ゼミ発表(発表10分+質疑応答4分)
【池宮ゼミ】池宮ゼミ紹介
【佐々木ゼミ】打たれ強いあなたへ(なんてね)
【北村ゼミ】北村ゼミでの活動紹介と研究報告
【柴内ゼミ】柴内ゼミでの2年間の学び
【西垣ゼミ】異文化コミュニケーション:第二外国語必修化の是非について
16:05 休憩
16:20 ゼミ発表(発表10分+質疑応答4分)
【小山ゼミ】企業の組織内コミュニケーション:就職後も視野に
【駒橋ゼミ】駒橋ゼミでしかできないこと
【北山ゼミ】おいでよ北山の森:ハッピーゼミナールデザイナー
【川浦ゼミ】カワペディア
17:20 総括
17:30 閉会あいさつ

★第2会場 F307(司会:松永先生)
14:50 ゼミ発表(発表10分+質疑応答4分)
【遠藤ゼミ】遠藤ゼミの紹介
【阿部ゼミ】数理表現セミナーの紹介
【松永ゼミ】〈メディア×グローバル〉でゼミする方法
【深山ゼミ】深山ゼミの紹介
【光岡ゼミ】「クリエイティブ」な仕事って何?
16:05 休憩
16:20 ゼミ発表(発表10分+質疑応答4分)
【大榎ゼミ】Media Garden
【中村ゼミ】赤ちゃん学から考える言語
【長谷川ゼミ】TKUで英語を学ぶ
2014年度プログラム
2013年度プログラム

2015年11月9日月曜日

地域について考えること、私たちの居場所に思いをはせること

コミュニケーション学部の光岡です。

トケコミの花形授業といえば、少人数で和気あいあいと進めるワークショップ授業ですが、今年度光岡の担当している「データ調査/分析ワークショップ」では、従来の学内を中心とした学びではなく、学外の施設とも連動しながら授業を進めています。今日はその一端として、10月後半に実施した小金井アートスポットシャトー2Fでの学外レクチャーを紹介します。

私たちは日頃何気なく自分の住む町を生きていますが、実際には私たちが日々過ごす地域には、住民、行政だけではなく数多くのアクターが参加しています。そのなかで1990年代以降、重要な役割を担っているのがNPO法人です。教育、福祉、子育て支援のNPOが数としては圧倒的に多い現状ですが、東経大が隣接する小金井市には「アート」を媒介に、地域、市民との協働を図るアートフル・アクションというNPOがあります。

今回は事前学習として、小金井市自体のありよう、小金井市で活動するNPOの現況、そしてアートフル・アクションについて調査し、情報を共有したうえでシャトーを訪問しました。そこでお話を伺ったのは、その創設時からかかわっている宮下美穂さん。宮下さんからは、アートフル・アクションのこれまでの経緯とともに、アートフル・アクションを通してご自身が考えていることを、映像を交えてご紹介頂きました。

宮下さんが日々の活動のなかで大切にされているのは(そして同様に私たちも一度立ち止まって考えるべきなのは)、地域を生きるなかで私たちがどこかで自明にしている「公私の線引き」を問い直すことです。例えば、道路は行政区画上「公的」な空間のはずです。しかし、一方で私たちの多くが、道路にローセキで絵を書いたり、向かいの家の壁を使って野球の練習をしたりした経験があるのではないでしょうか?つまり、そのとき道路は私的な空間として使われているのです。いや、むしろ公的な空間が前提とされているからこそ、私的な利用が可能になっているのです。

このような地域が共有すべき/してきた場の感覚を、宮下さんは郊外の耕作放棄地や小金井市内での児童施設との協働の事例を通して紹介してくれました。そこでは、受講者である私たち自身が、子供のころから現在に至るまで、自身の身の回りの空間をいかに「公/私」の空間として線引きしてきたのかを、具体的に手で起こし、共有する作業を授業での課題として提案されました。さあ、私たちはどのような形で宮下さんにこたえることができるでしょう?実は、このさじ加減が授業を担当する光岡にとっても悩みだったりするのですが…。また、この続きは今日もトケコミで。

なお、小金井アートスポットシャトー2Fには、展覧会が開催されるギャラリースペースだけではなく、気軽に立ち寄れるカフェも併設されています。地元のひとが憩い、それぞれ新しいコミュニティを組み上げていくきっかけを提供しています。東経大の皆さんも、ぜひ遊びに行ってみてください。


2015年度II期「データ調査/分析ワークショップ」は、東京経済大学の「進一層トライアル」に採用された教育プログラムです。

2015年11月8日日曜日

一カ月後に迫りました「20周年記念シンポジウム」

コミュニケーション学部開設20周年記念シンポジウムのお誘い

 東京経済大学コミュニケーション学部は「コミュニケーション」を冠した国内初の学部として1995年に開設され、今年20周年を迎えます。これを記念して、シンポジウム『コミュニケーションの現在とこれから」を開催いたします。

 『コミュニケーションの現在とこれから』をテーマに、メディアやコミュニケーションの最前線に立たれる3人の方をお招きしてお話をうかがい、コミュニケーション学の課題と未来を探る機会にしたいと考えています。

 皆さまのご来場を心よりお待ちいたしております。

日時:2015年12月12日(土)14:00〜17:30(13:30 受付開始)
場所:大倉喜八郎 進一層館 Forward Hall(旧図書館)1階ホール
テーマ:『コミュニケーションの現在とこれから』(参加無料)
登壇者:ドミニク・チェンさん、藤村厚夫さん、荻野NAO之さん

▶︎▶︎▶︎詳細と申込

2015年11月4日水曜日

Re-Think Communications 創刊

Re-Think Communicationsを創刊しました。
その第1号は、非常勤講師で来てくれている堀正さんの力作です。
「歴史のなかのメディア:過去の叡智に耳を澄まそう」。
ここで読めます。
「Re-Think Communications」シリーズの刊行にあたって
 コミュニケーションに関する論考は常に人の目に触れるわけではありません。公刊されたものの限られた範囲でしか出回っていない論文や講演録は多数存在します。そのままでは「もったいない」、コミュニケーションを考えるうえで有用な限定刊行物を一人でも多くの人に読んでいただきたい、そう思って、本シリーズを企画しました。シリーズ名をRecycleならぬ、Re-Thinkとしたゆえんです。
 本シリーズは、コミュニケーションについて考える際の多様なヒントを与えてくれるはずです。シリーズの趣旨に賛同いただいた関係者のみなさんに、心よりお礼申し上げます。
東京経済大学コミュニケーション学部長 川浦康至


教員の新刊をネタにおしゃべりした記録は「Think Communications」です。


2015年11月3日火曜日

あらためてコミュニケーション学とは

2年前、高校生新聞のインタビューに私が答えたものです。
ふと思い出して、いまでも通用する内容かなと。
題して「いろいろな自分を経験しよう」。
そう、探すものではないのです、自分とは。
インタビューでは、社会心理学に焦点をあてながらコミュニケーション学について考えました。
川浦康至
いまごろ気づきました(笑)。プロフィール欄に「2005年より」現職とありますが、正しくは「2012年より」です。10年なんて、そんなに長くできる訳がありません。

2015年11月1日日曜日

【学問のミカタ】偶然の出会いを求めて

 からだが溶けてしまうほどの猛暑が去ると、急に寒くなってしまい、近頃は以前のような日本の四季を感じなくなったような気がします。それでも、暦には季節を感じさせる祝日があり、さまざまな行事やイベントがおこなわれています。

 秋はいろいろなことばで修飾されます。

 スポーツの秋、読書の秋、食欲の秋、芸術の秋、行楽の秋など、みなさんはどのような秋を過ごすでしょうか。スポーツの秋ということで10月は運動会シーズンです。週末の朝に号砲が鳴るのを聞くと、秋だなぁと思います。

「文化の日」がある11月のテーマは「文化祭」です。

 多くの学校で文化祭がおこなわれることでしょう(ちなみに東京経済大学の大学祭は葵祭(あおいさい)と呼ばれ、今年度は10月30日から今日までです)。毎年、多くの種類の催し物があるので、足を運んでみてはいかがでしょうか。

 自分が高校生だった時は文化祭で英語劇を演じました。

 1年生の時に英語部の劇を見たのが入部したきっかけでした。そこでの先輩や後輩との交流は私の財産です。高校時代の経験では、大学の英語の授業で劇を発表する時にとても役立ちました(演劇の好きなアメリカ人の先生で、『セールスマンの死』や『欲望という名の電車』を読みました)
 思いがけない、ちょっとしたきっかけが、その後の道を左右することがあります。文化祭や大学祭に出かけて、刺激を受けてみるのも楽しいかもしれません。

 演劇の場合、人に見てもらうことが前提となります。音楽、ダンス、漫談、スポーツなども観客の存在、そしてその反応が重要です。パフォーマンスに対して、観客は拍手や歓声、声援で応えます。一般的様式とは異なりますが、ここに一種のコミュニケーションを見ることができます。パフォーマンスを楽しめたら、それを相手に示すという意思表示が見られます。そうした反応をもらえたら、演じた人はとてもうれしいことでしょう。

 大学の授業にもそれに似た面があります。講義主体の授業では学生の直接の声を聴くことがむずかしい場合もあります。そうした場合、授業の終わりに感想などを書いてもらいます(リアクションペーパーと言います)。そこで、自分の思いをことばにすることが大切で、それはリアルな対話にもつながります。

 演劇と文化祭という形で話をしたので、それをテーマにした映画とマンガを紹介して終わりにしましょう。まずは映画『櫻の園(1990年)。女子高の演劇部の話で、厳密には文化祭での上演ではなく創立記念日での上演なのですが、高校生の心の動きが描かれています。これには同名の原作があって、作者は吉田秋生さんです。若い人には映画化された『海街diary』の作者だと言ったほうがいいかもしれません。

 武富健治さんの『鈴木先生』はドラマ化・映画化されたので、ご存知の方もいることでしょう。この中では、中学校の文化祭における演劇が取り上げられています。こうした作品に寄り道して、何かを触発されるのもいいかもしれません(私自身、『鈴木先生』は学生に勧められ、その面白さを知りました)

 以上、「現代言語学」「英語学概論」担当の中村嗣郎でした。

[おまけ]
 次の中で「秋」の季語ではない語はどれでしょうか(答えは最後に)

A.1.柿  2.栗  3.梨  4.みかん  5.桃

B.1.伊勢海老  2.鮭  3.秋刀魚(サンマ)  4.ブドウ  5.マツタケ

C.1.鶯(ウグイス)  2.コスモス  3.鈴虫  4.月  5.紅葉

D.1.稲妻  2.稲刈  3.運動会  4.茶摘み  5.墓参り

[答え]
A.4.みかん 冬の季語。もはやこたつでみかんを食べる光景は少ないか。
B.1.伊勢海老 新年の季語。正月料理を豪華に飾る縁起もの。
C.1.(ウグイス) 春の季語。春の訪れを告げてくれる。
D.4.茶摘み 春の季語。「夏も近づく八十八夜」がヒント。