2014/12/16

第1回トケコミ・トーク:22年目のウェブ - 商業化・コミュニケーション様式・デバイス

2015年1月14日(水)12:15~13:00
6号館2階 学習センター

2015年に入り、ウェブは22年目を迎えます。
その間、商業化が進み、コミュニケーション様式も変わり、さらにデバイスがその様式変化に影響を与えています。
今回は、『デジタルの際』第1章を担当した佐々木裕一先生、そして西垣通先生、柴内康文先生がウェブの過去と現在をざっくばらんに語ります。
(進行:川浦康至)
※参加自由です。

発売日翌日の12/26にはこんな企画もあります。
『デジタルの際』刊行記念トークショー&販売会


今後、トケコミ・トーク(コミュニケーション学部教員による座談会)を随時開催して行く予定です。

2014/12/10

「外国語スピーチコンテスト」のご案内

東京経済大学 外国語スピーチ・コンテスト

2014年12月13日(土)13:00-    
2号館 B201教室
 主催 東京経済大学国際交流委員会
 後援 国分寺市国際協会東京経済大学父母の会東京経済大学葵友会

コミュニケーション学部から4名の学生が出場します。

《第1部 英語スピーチコンテスト》13:00-
 室井さん(4年)、岩井さん(3年)

《第2部 日本語スピーチコンテスト》14:30-
 洪さん(4年) 、劉さん(2年)

2014/12/08

シェイクスピアズダイアログ


あの文豪シェイクスピア?、ではありませんw。

「シェイクスピアズダイアログ」は、シェイク=振る、スピア=槍、の意味。
形武道に倣うことに端を発した創作システムです。杖先にLEDを仕込ん
だ光る杖を使って、本気の (命がけの)対話を痕跡として残す試みです。
                         「表現と批評」木/4限&5限

6号館地階スタジオにて、杖道からアートへの飛躍が炸裂してます!

相手をなぞる














動け!猫をじらすように!まわり込め!
















本気が炸裂!

2014/12/01

美しく心地良いキャンパス

写真は先週のキャンパスです。

 ちょうど銀杏並木の下に落ち葉のカーペットができていたのでiPhoneでパシャリ。キャンパスの美しさや心地よさというのは、頻繁に通う場所であるがゆえに、とても大事な要素です。季節感が感じられ、なによりも美しい東経大のキャンパスが私はとても好きです。


2014/11/29

阿佐ヶ谷でパントマイム

来年度前期、「身体表現ワークショップ」でゲスト講師をされる、パントマイミストの清水きよしさん。彼の門下生が阿佐ヶ谷に登場します。

阿佐ケ谷駅南口商店街、阿佐谷パールセンターのイベント「THE 笑店街クリスマスSHOW」です。

「笑店街」でパントマイム あすからJR阿佐ケ谷駅南口
(東京新聞2014年11月29日朝刊)

開催日は11月30日と12月7、14、21、24、25日。
時間は午後2~6時。
24と25日の午後2時と4時からはビッグバンドのパレード。
問い合わせはパールセンター=電03(3312)6181。

2014/11/26

ロゴを変えました

「コミ」を図案化したものから「トケコミ」に。
「トケコミ」はウキョウイザイダイガクコミュニケーションガクブ。

合わせて名称も「トケコミブログ」に。

遊びすぎ?


青と黄は東経大のユニバーシティカラー。

2014/11/18

2014年度ゼミ発表会、盛況のうちに終えました!


コミュニケーション学部の光岡です。


去る1115日、コミュニケーション学部のゼミ発表会が開催されました。私の拙い司会のなか、11ゼミ、13グループの発表を行いました。ゼミ発表会とは、年に一度コミュニケーション学部で開講されている各ゼミの受講生が、日頃の研究の成果を発表し、共有する場として昨年度から始まった行事です。


今年度の発表のテーマは、私たちが日常何気なく使っている「トイレ」をコミュニケーションの場として分析した本格的な研究発表から、漠然とイメージしがちな「東京」という都市を視覚的なイメージとして抽象化した作品まで多岐にわたり、コミュニケーション学部における研究の幅を感じることのできる会になりました。学生の皆さんの発表に刺激を受けながら、私自身ゼミ生と一緒に楽しみながら学べる場としてゼミを育てていかなければと思いを新たにした次第です。


今年度は次年度以降のゼミの選択を前にした1年生が多く参加していましたが、加えて学外から高校生の来場を頂いたのも2年目の嬉しいニュースでした。この会は、学内の関係者に限らず、広く学外に開かれています。オープンキャンパスや大学の広報媒体とはまた違った、コミュニケーション学部の日々の学びの様子が伝わる場になっていますので、来年度もまた幅広い方にご覧になって頂ける会になればと願っています。

2014/11/11

ゼミ発表会は今週土曜日、15日

今年度のゼミ発表会は、今週末15日土曜日の開催です。
みなさんのご来場をお待ちしています。

日時:11月15日(土)13:00~16:50
場所:F308教室

■プログラム
13:00
 開会あいさつ
13:10
 【池宮ゼミ】「さようなら」について
 【松永ゼミ】越境するメディアと文化:海賊版からエスニック料理まで
 【光岡ゼミ】増加する世界遺産とその課題
 【深山ゼミ】ゼミで学んでいること
 【中村ゼミ】「ありのままで」の分析
14:30 -- 休憩 -- 14:40
 【長谷川ゼミ】英語武者修行:教育実習から卒論へ
 【関沢ゼミ】アイデアをみんなで創造する!クリエイティブなゼミ
 【川浦ゼミ】モノとのかかわり
 【北山ゼミ】北山聡ゼミの紹介
 【佐々木ゼミ】佐々木裕一ゼミについて
16:05 -- 小休憩 -- 16:15
 【大榎ゼミ】24(にじゅうよん)
 【大榎ゼミ】TOKYO COLOR
16:45
 総括 
16:50
 閉会あいさつ

6大学単位互換制度

コミュニケーション学は広範な学問領域から成っています。しかし、それを一大学でカバーするのは無理な話です。
そこで活躍するのが近隣大学のネットワーク、TACです。
TAC(多摩アカデミックコンソーシアム)は、武蔵野美術大学、国立音楽大学、津田塾大学、国際基督教大学、東京外国語大学、東経大の6大学から構成されています。
TACの活動の1つが単位互換です。これを利用すると、他大学で開講されている科目が受講でき、単位として認められます(授業料不要)。
デザインはコミュニケーション学の重要な構成要素ですし、楽譜は音を表現するメディアです。外国語はコミュニケーションの幅を広げてくれます。

今年の単位互換科目は以下表です。魅力的な科目が並んでいます。
http://www.tacnews.com/files/2014_TAC_kaikoukamoku.pdf

2014/11/06

来年度、学部創立20年

2015年、コミュニケーション学部は20周年を迎えます。
その記念行事として、以下の3点を企画中です。

  • ホーム・カミング・ウィーク(夏と秋)
  • 記念シンポジウムとパーティ
  • 『コミュニケーション学部のこれまで、これからのコミュニケーション学』刊行

詳細を今後お知らせします。

2014/11/05

ワークショップデザイン 「マジ(本気!)を起動する」



  毎週木曜日の【表現と批評】4限&5限では、「ワークショップって何?」という疑問から出発します。
大学内外から多才なゲスト講師をお招きしての後期ラインアップをご紹介します。

マジ(本気!)が自然に起動する仕組みや場をいかに作るか?!を追求します。

「身体表現」や「古武道」をテーマにしたプラクティス、コラボレーションによるアート作品などを十分に見聞、体験、吟味したうえでデザインする側の立ち位置から「ワークショップの作り方」を考えます。詳細

2014/10/31

祝!「葵祭」

大学祭ひさびさ、何年ぶりでしょ?第115回「葵祭」潜入レポート!


その1.人気のチア!、焼きそば娘。でもね、楽屋裏は大忙し。たこ焼き試作の山!個人的には、その失敗作でもいいから食わしてw。 




















その2.「東経よ、これがアートだ!」の面々と。彼ら哲学する人たちと、思わずカメラで撮りあい。


2014/10/28

ミニオープンキャンパスのお知らせ

今月31日から始まる大学祭「葵祭」の一部で受験相談を行います。

・11月1日(土)、2日(日)
・10:00 ~ 16:00
・会場 6号館2階学習センター
・内容 大学紹介、個別相談、願書・資料配布

学生たちのようすがわかるオープンキャンパスです。
みなさんのご来場をお待ちしています。

2014/10/27

ちょっと旧聞ですが……

昨年のオープンキャンパスで行われた遠藤先生の体験授業「プロスポーツの仕組み」をご紹介します。
こちらです。
https://www.youtube.com/watch?v=kBGJAbBGCIQ

同じスポーツでも、アマとプロとではこんなに違う。40分授業を9分35秒にギュッと圧縮しました。

2014/10/23

生活定点1992-2014

1992年から22年分の生活者観測データ約1,500項目を無償公開!

集計表(Excelファイル)が無料でダウンロードできます。これを使えば、グラフが自由に作れます。

生活定点 1992-2014」

 概要
 1992年から隔年で実施する定点観測調査です。日頃の感情、生活行動や消費態度、社会観など、多角的な質問項目から、生活者の意識と欲求の推移を分析することを目的としています。
 調査地域
首都40km圏 (東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県、茨城県)
阪神30km圏 (大阪府、京都府、兵庫県、奈良県)
 調査方法
訪問留置法
 調査時期
 1992年から偶数年5月に実施 (最新調査は2014年5月13日~6月2日)
 調査対象
20歳~69歳の男女
 サンプル数
3,201人 (2014年・有効回収数)
国勢調査に基づく人口構成比(性年代5歳刻み)による割付

 関沢先生は、博報堂生活総合研究所のエグゼクティブフェローです。

2014/10/22

「集合知とネット民主主義」

今日の「視点・論点」、西垣先生が「集合知とネット民主主義」をお話しします。

NHK
2014年10月22日(水)
総合 4:20 - 4:30
Eテレ13:50 - 14:00

2014/10/16

11/15「コミュニケーション学部ゼミ発表会」

本発表会は、コミュニケーション学部のゼミ紹介 、ゼミ成果の発表の場です。
どなたでも参加できます。
ゼミを、コミュニケーション学部を、ちょっとのぞいてみませんか。

《コミュニケーション学部ゼミ発表会》
 2014年11月15日(土)
 13:00〜16:50(開場 12:40)
 6号館3階F308教室

■プログラム
13:00
 開会あいさつ(川浦学部長)
13:10
 【池宮ゼミ】「さようなら」について
 【松永ゼミ】越境するメディアと文化:海賊版からエスニック料理まで
 【光岡ゼミ】増加する世界遺産とその課題
 【深山ゼミ】ゼミで学んでいること
 【中村ゼミ】「ありのままで」の分析
14:30 -- 休憩 -- 14:40
 【長谷川ゼミ】英語武者修行:教育実習から卒論へ
 【関沢ゼミ】アイデアをみんなで創造する!クリエイティブなゼミ
 【川浦ゼミ】モノとのかかわり
 【北山ゼミ】北山聡ゼミの紹介
 【佐々木ゼミ】佐々木裕一ゼミについて
16:05 -- 小休憩 -- 16:15
 【大榎ゼミ】24(にじゅうよん)
 【大榎ゼミ】TOKYO COLOR
16:45
 総括(佐々木教務主任)
16:50
 閉会あいさつ(光岡実行委員長)

教員、学生一同、みなさんの来場をお待ちしています。

2014/10/13

メディア制作ワークショップ「わたしの時間を造形する」









(通年、毎週木曜日3限)

日日、ひとりひとりにとっての”時の嵩、深さ”が違います。小さなスケジュール帖のひと枠やちょっとしたメモに収まらないその日、その時、その瞬間を「わたしの時間」としてつかまえる!をコンセプトに、現在3つのチームが動いてます。

その制作プロセスや場の空気を公開します。 http://rieko.jp/lab/?p=3002

  • チーム「ぶれぶれ!」手ぶれ補正機能を解除せよ!
  • チーム「バースデーBook@タイプラプス」時間をたたむ幸せを圧縮
  • 冨田プロジェクト「時の奥行き錯綜、逸脱」

それぞれ肩慣らし的作業や思考を織り交ぜながら、素朴な一枚の紙と鉛筆から出発してディジタル機材をじゃぶじゃぶ使いながら、おおいに迂回することもあります。ウロウロ迷いもします。

たぶん、彼らはこの作業エリアから巣立ち、それぞれweb上やほかで公開に至るはずです。
こうご期待!

2014/10/07

遠藤ゼミの一コマ

遠藤愛ゼミのご紹介です。

楽天オープンジャパン2014テニス観戦
http://tkucenter.blogspot.jp/2014/10/blog-post.htm

錦織選手の勝利も見届けたとのことです。

2014/10/05

ネットでのコミュニケーションを考える授業

コミ部で「ネットワーク・コミュニケーション論」を担当している佐々木裕一です。

その初回授業で、コミ部学生のウェブサービスとアプリの利用状況を大雑把に把握するためにとったアンケート結果の抜粋が下の表になります。

尋ね方は「今日/昨日/一昨日の間に利用したウェブサイト、ウェブサービスやアプリの名前を利用する端末とともに書いてください。合計10書いてくれれば助かります」でしたので、「ためになる」や「お気に入り」のサービスよりも普段使いのそれが上位に挙がっています。

39サンプルから90以上のサービスやアプリが挙がりましたが、気づいたことを少々。なお表はスマホでの利用が多い順になっています。

  • LINEは全員がスマホで利用、ツイッターもスマホでかなりの利用率
  • PCで最も利用されているのがYouTubeで、この傾向はニコニコ動画にも当てはまる。動画を見る時はPCも利用されているよう。
  • ゲームアプリではパズドラ一番人気
  • 写真投稿(共有)のInstagramもけっこう利用されている。
  • ECではアマゾン、楽天というなんでも屋に加えて、ZOZOTOWNも登場。


ちなみにTKUポータルというのは東経大の学生向けの連絡ツールで学生ひとりひとりが自分のページにアクセスし、教員からの連絡やレポート課題の情報などを得ることができるサイトです。

またこの表からはわかりませんが、利用端末が「スマホのみ」という学生は39名中5名でした。ただし動画の時のみPC利用という人を入れると8名が「ほぼスマホ」でした。


「ネットワーク・コミュニケーション論」の授業では、ネットやスマホといった人工的な環境によって、私たちのコミュニケーションの有り様が強く制約されていることを考えます。たとえばスマホの特徴は「小画面」と「携帯性」ですが、この特徴は「私たちを知った気にさせる断片的情報をいつでもすぐに受信する」のに向いています。「知った気にさせる」というのは少々皮肉で、そんな生半可な知識はあてにならないのに、ということを言っています。私はスマホのこの特徴が、インターネットを、共有を通じた創造の道具ではなく単なる情報消費の道具にしてしまう可能性を持っていると危惧しています。


もちろん人は環境に適応しますので、それは「90年代前半からPCでネットを使ってきた40代男の想像にすぎない」ということもありえます。つまりいずれ多くの人がスマホを創造的な道具としてもふんだんに活用することは考えられます。しかし現状はそうではありません。


Every Second on the Internet というサイトがあります。アクセスして中央にある下向き矢印を押すと、上にも登場したInstagramでの写真投稿、ツイッターでのツイート、Googleでの検索などが、あなたがEvery Second on the Internetのサイトに訪れてから何回なされたかがグラフィカルに表示されます。これを見ると世界の各所で多くの人がネットコミュニケーションを行っていることが実感できます。


そんな当たり前になったインターネットでのコミュニケーションですが、小学生からウェブを、高校からスマホを空気のように利用してきた若い人たちにとってこそ、ネットを介したコミュニケーションが持つ利点や制約について落ち着いて考えることは大事なことだと思います。ワードで文章を上手に書くとか、エクセルできれいにグラフを作るといった次元とは違う、そういう授業もコミ部にはあります。


佐々木裕一のブログ

2014/09/27

西垣先生の新刊

西垣先生の『ネット社会の「正義」とは何か:集合知と新しい民主主義』が出版されました。

角川選書545(角川学芸出版)

インターネットが社会の前提となった今日、人々の知恵をオンラインで結び、その「集合知」を活かす試みが成果をあげている。“健全で柔軟”なこの「アマチュアの知」を、政策決定や社会正義をめぐる難問に応用するにはどうすればよいのだろうか?公共哲学や政治思想における近年の議論を再検証し、思考実験を交えながら新たな“集合知民主主義”を打ち立てる(「BOOK」データベースから)。

「本書はゼミ授業をもとに書き下ろしました」。
ゼミで行っているディベート(死刑廃止など)が登場します。

2014/09/23

桜井先生と本橋先生の新刊

コミュニケーション学部教員の新刊を2冊紹介します。どちらも平凡社刊。なんという偶然。

(1) 桜井哲夫一遍と時衆の謎:時宗史を読み解く』平凡社新書

 (浄土宗)時宗寺院44代目でもある桜井先生が長年の思いを込めて書かれた著作。盟友、今村仁司の「過去を完結したものとしてではなく、未完の、これから開花する可能性として扱う態度のほうがはるかに歴史の真実に迫る」という一文を引きつつ、日本の歴史、とりわけ異端とみなされて来た歴史を見直すことの重要性を説く。情報論としても読める1冊。

(2) ノーム・チョムスキーとアンドレ・ヴルチェク(本橋哲也訳)『チョムスキー、西側諸国のテロリズムについて語る:ヒロシマからなし崩しの戦争まで』(25日発売予定)

 鉄壁の情報操作により、西側諸国がいかに自らのテロリズムを巧妙なものとしてきたか。「テロとの戦い」を標榜し、民主主義を掲げてきた西洋の飽くなき欲望とその欺瞞を暴く(同社新刊案内から)。

2014/09/12

『基礎情報学のヴァイアビリティ』

西垣先生たちの編集で出ました。

基礎情報学のヴァイアビリティ ネオ・サイバネティクスによる開放系と閉鎖系の架橋

西垣通・河島茂生・西川アサキ・大井奈美(編)
東京大学出版会
A5判 264ページ
定価:4,400円+税
ISBN978-4-13-050184-2 C3036

基礎情報学は「情報やコミュニケーションとは何か」を問う文理融合の学問である。本書は、ネット上での「炎上」や書物をめぐる著者と読者の円環などの具体的な事例を紹介し、情報社会で生きていくための基礎的な知識や教養を提示する。

もくじ
序章 基礎情報学のヴァイアビリティ(西垣通)
第I部 「デザイン=行為」を導く
第1章 基礎情報学の情報システムデザインへの応用に向けた試論(ドミニク・チェン)
第2章 階層と浸透の間で―「メディア」と「発想」を扱う相補的基礎情報学への試論(西川アサキ)
第II部 「現実社会」を写像する
第3章 創発するネットコミュニケーション―「炎上」の社会,人格,心理(河島茂生)
第4章 「HACSモデル」による職業体験型テーマパーク・アクティビティの考察―観察者の重層的学習プロセスの展開(辻本篤)
第III部 「世界観」を提示する
第5章 情報的世界観と基礎情報学(大黒岳彦)
第6章 情報伝達という擬制と主体としての生命―基礎情報学的生命論の射程(西田洋平)
第IV部 基礎情報学のコンテクスト
第7章 ネオ・サイバネティックな創発―ポストヒューマンの再調律(ブルース・クラーク+マーク・ハンセン/大井奈美訳)
第8章 暫定的閉鎖系についての一考察(西垣通)

2014/09/03

9/4「発想する教室」

NHK「視点・論点」で、関沢英彦先生が「発想する教室」についてお話しします。

2014年9月4日(木曜日)
 総合テレビ 午前4時20分~4時30分
 Eテレ(再) 午後1時50分~2時

見逃したら、ここで読みましょう。

《過去の出演》
◎おまけ
「過去の出演」の文字起こしの字数をカウントしてみました。ざっと2600字から2700字。10分で原稿用紙6枚半。



2014/09/02

『日本人移民はこうして「カナダ人」になった』10月刊

名誉教授の田村紀雄先生が10月に新刊を出されます。

『日本人移民はこうして「カナダ人」になった』
 芙蓉書房出版 ISBN978-4-8295-0628-8
 四六判ソフトカバー 300頁
 2,300円+消費税
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戦前、カナダに渡った3万人の日本人移民は異文化社会でどう生き抜いたのか。

 日本人労働者のカナダ社会への同化、地位向上に一身を捧げたジャーナリスト、鈴木悦。パートナーとして鈴木を支えた作家、田村俊子。鈴木の後継者として日系人社会をリードした梅月高市。
 個性あふれる人々が『日刊民衆』というメディアを武器に強固なネットワークを形成していく過程を生き生きと描いたノンフィクション。
 梅月高市の個人日誌、『日刊民衆』の記事、日本人・カナダ人労働者の聞き書きや手紙など、これまで知られていない資料を駆使して新たな事実を発掘。

2014/09/01

「杖道とアート・作動する賢い身体」

中村です。

【東京剣連だより77号(7月1日号)】に「杖道とアート・作動する賢い身体」と題して、寄稿させていただきました。(財)東京都剣道連盟の広報誌 web版に全文公開

たまには絵筆をペンに?、いへいへ杖(じょう)をペンに持ち替えてというのが正しいですねw。
東大の福武ホールシアターで初公開した杖道ワークショップやそこに萌した新たなアートの火種「シェイク・スピアズ・ダイアログ・光る杖の軌跡」について、さらにこの春からスタートした「杖道とアート」を通年で追求する東京経済大学コミュニケーション学部における身体表現ワークショップに至るまでを一気!に書きました。

2014/08/27

「杖道×アート」vs.「動体×動体WS」ふたつの流れ

中村理恵子です。
今日は前期のまとめと後期の予定を紹介しましょう。

 身体表現ワークショップ「杖道とアート―作動する賢い身体―」では、毎回、杖道(じょうどう)を稽古しながら、そこから得られたいくつかのエッセンス、 対話性、型(形、パターン)、これらを頭の片隅において、杖をカメラに持ち替え(ウェアラブルカメラや一眼レフ、流行りのタイプラプスカメラなど)、撮ることと撮られることの斬りむすぶ運動を写真に写し込むワークショップに向かいました。洗練された身体の動きを体感しながら、古武道とアートをつなぐ方法を模索していきます。

 ともあれ、メンバーは、ステージ上で思い思いに体を動かしてみます。東京経済大学のスタジオやメディア工房には豊かな環境と機材が揃っています。これらのリソースを存分に使い倒しながら!いっぽう、わたしは愚直に「杖道×アート」の道を進みます。
 このふたつの流れは、いずれ必然的に出会い、混ざり合います。
 9月17日(木)開講の表現と批評「マジが起動するワークショップデザイン」(2014年Ⅱ期)に引き継がれていきます。どうぞご期待ください!

【光る杖の軌跡「杖道×アート2014」】
 尖兵となる試みとして、中村による愚直なまでに杖道に特化した作品制作です。杖の上下にLEDを仕込んで絵筆とした直球の「光る杖の軌跡」です。
 詳しくは http://rieko.jp/lab/?p=3389

 ▼光る杖の軌跡「杖道×アート2014」最新作 
 http://youtu.be/QrA8bY8FroQ


【プレ 光る杖の軌跡「動体×動体ワークショップ2014」】
 2014年、前期「身体表現ワークショップ」の締めは、動体×動体ワークショップのリハーサルと本番です。履修メンバー個々人のテーマさがし、動きの模索が進行しました。熱い興味とともに手も身体もよく動きました。そこから4つの動画作品とたくさんの静止画作品が生まれました。
 詳しくは http://rieko.jp/lab/?p=3269

 ▼動きを遊ぶ:リハーサル風景をスローモーション、タイムラムスで記録したもの
 http://youtu.be/0X50cgmDCVY

 ▼本番!作品
 wizarding http://youtu.be/xQEkXgNU29g
 music http://youtu.be/bNp0Z_NVUmo
 baseball http://youtu.be/ID3tQJcz5ek
 2014SpaceOdyssey http://youtu.be/_nMAkxN6Aas

【カメラを遊ぶ、動きを遊ぶ:WEBギャラリー】
 詳しくは http://rieko.jp/lab/?p=4776

 ▼光と動きで対話した作品群(静止画)




















※さて次回の予告です。毎週木曜日3限、メディア制作ワークショップでは、課題「わたしの時間造形」について水面下(メンバー限定エリア)に成果があふれてきました。こちらも手八丁、口八丁の受講メンバーによるワークショップが進行中です。前期を踏まえた後期への助走として公開する予定でいます。

2014/08/24

西垣先生の本で受験勉強

「代ゼミジャーナル」630号にこんな記事が載りました。

西垣通教授、2014年度入試現代文頻出著者4位

さて、それらの試験問題で、ご本人が正解に達するでしょうか。

コミ部 Q&A(その4)コースの変更

今日はオープンキャンパスの3回目。

個別相談コーナーで、以下のような質問を受けました。

「来年度入学者からコース制で学ぶとのことですが、途中でコースを変えたくなったら変更できますか?」

同じように思った人もいるのではないでしょうか。さっそくお答えします。

各コースの履修科目はコースで履修すべき内容に重なる部分があるため、2コースの両方に配当されている科目があります(上図)。さらに、他コースにしかない科目も履修できるようにしました。例えば、グローバルコースに所属しても、企業コースにしかない授業が取れます(単位として認められます)。こうして、コースを変えることなく、他コースの授業を取ることで、あなたの希望はかなえられます。それまで取った単位も無駄になりません。なお、単位は不要、ということであれば、大半の科目は聴講できるはずです。

2014/08/22

23、24と週末はオープンキャンパス

8月23/24日(土/日)

 デジタルパンフレット→
 タイムスケジュール→

▼時間
9:30 受付開始
10:00~15:00

▼主なプログラム
1. 総合ガイダンス(10:00〜10:40)4号館
 各学部のセールスポイント、体験授業の見どころをお話しします。

2. 個別相談・資料配布(10:30〜15:00)6号館7階 大会議室

3. 学部説明会(11:00〜11:30)5号館2階 E202
 コミュニケーション学部の理念と特徴、来年度から始まる新しいカリキュラム、コミュニケーション学を学ぶ意義について、川浦康至(コミュニケーション学部長)が紹介します。

4. 体験授業(11:40〜12:20)5号館2階 E202
 8/23 関沢英彦*「コミュニケーションは楽しい−アイデア・発想・広告」
 私たちは、自分の頭の中で、言葉やイメージを使って、コミュニケーションをします。それが発想。そして、どうしたら人に伝わるかを考えます。広告をテーマに「コミュニケーションの楽しさ」を感じて下さい。社会でイキイキ活躍する実力がつくコミ部です。

 *関沢英彦(1946年、東京都生まれ)
 「広告論」や「生活者発想とコミュニケーション」を担当。博報堂でコピーライターとして活躍、博報堂生活総合研究所を経て、東京経済大学コミュニケーション学部教授。博報堂生活総合研究所顧問・エグゼクティブフェロー、博報堂DYメディアパートナーズメディア環境研究所客員研究員。主著に『生活という速度―歩く。見る。変わる。』新宿書房、『いまどきネットだけじゃ、隣と同じ! 「調べる力」』明日香出版社。

 8/24 松永智子**「高校野球はいかにして『夏の風物詩』になったのか?:歴史から考えるメディア社会」
 「夏といえば高校野球」。私たちはいつからそうイメージするようになったのでしょう。新聞社が主催し、放送局によって中継される高校野球は、メディアの発展とともに社会に浸透していきました。その歴史を読み解くことで、メディアが作る「みんなの記憶」の仕組みに迫ります。

 **松永智子(1985年 福岡県生まれ)
 専門分野はメディア論、国際コミュニケーション、言語政策。本年4月から東京経済大学コミュニケーション学部専任講師。「出版メディアにおける『武士道』と『1Q84』のあいだ」佐藤卓己ほか編『ソフト・パワーのメディア文化政策』新曜社、「『ニューズウィーク日本版』―論壇は国際化の夢を見る」佐藤卓己ほか編『日本の論壇雑誌: 教養メディアの盛衰』。

5. 留学プログラム説明(12:30〜、13:20〜)5号館2階 E204
 各30分

みなさんのお越しをお待ちしています。

2014/08/06

いわば学部の憲法

来年度からの新カリキュラム、そして学部設立20年を目前に見直しました。
わたしたちの思いが共有できればと願っています。

・学部の理念・目的・教育目標(改訂)
http://www.tku.ac.jp/department/communication/idea/

・入学者受入方針(改訂)
http://www.tku.ac.jp/exam/admission-policy/adp-com.html
※求む!勉強したい人、好奇心旺盛な人

・学位授与方針と教育課程方針(改訂)
http://www.tku.ac.jp/tku/founder/diploma/communication.html

東経大コミュニケーション学部は2015年度、3コース制になります。
  • メディアとコミュニケーションを学ぶ>メディアコース
  • 広告と広報を学ぶ>企業コース
  • 異文化と英語を学ぶ>グローバルコース

今回、新たに学部長メッセージを掲載しました。
http://www.tku.ac.jp/department/communication/message/

被爆者の語りを英訳する

今日、8/6は広島に原爆が落とされた日。
8/9、長崎にも。

草野ハベル清子先生が、長崎の被爆者のメッセージを英訳するという活動をされています。

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コミ部英語の草野です。

 私はこの数年間長崎で原爆にあった人たちの語りの英訳をしています。5年ほど前に朝日新聞に広島長崎の被爆者のお話を英訳する人たちを募る記事が出ていました。すぐにやりたいと思いました。

 私は長崎市鳴滝町出身で、叔父、祖母(父方)などの親戚が被害に会っています。母は父が戦地に行ってしまい、私の兄と実家(大村市)で祖母(母方)と叔母と一緒に住むために長崎を離れていました。離れていると言っても直線距離で20kmほどです。

 小さい時から母と叔母から「ピカドン」のことは聞かされていました。彼女らの兄(私の叔父)が爆心地の浦上で被爆し、歩いて大村の家まで1週間かけて帰宅、それからの治療のことを聞きました。そして結局、白血病で私が6歳の時に亡くなりました。

 父方の母は家の前で浦上の方を向いていた眼を失明しました。それから親戚は祖母のことを「めーのばーちゃん」と呼んだそうです。母たちは20km離れていましたが、ピカッと閃光が走り、爆風を感じ、家のガラスが触ると熱かったと言います。近所の人々もみんな外に出て、「長崎ばい。見らんね。あの変か雲ば!」と、原子雲を外で見ていたのでした。

 母はその雲がどんどん大きく、上に伸びて行き、真っ赤になったと私に教えました。それから毎日彼女らは海軍病院があった大村の駅に送り込まれた死体を一つずつむしろをひっくり返して、自分たちの兄(爆心地にいた)ではないかと調べに行ったとのことです。でも母は「女か男かも分からんやった。足の裏にはたくさんガラスの破片が入り込んどった」と、どうしようもなかったと言いました。

 その母も亡くなり、叔母も今は老人ホームです。被爆者一世たちは高齢になっています。直接話が聞ける時間がなくなっていると思いました。

 私は自分になにかできないかといつも思っていました。学生たちや友人たちに話したこともあります。と、思っていたところに朝日新聞の募集があったのです。

 すぐに応募し、長崎弁が分かり、土地勘があるし、土地の名前などもすぐに分かるから、長崎の被爆者の語りの訳をやりたいと申し出ました。

 日本語を英語に私が訳し、アメリカ人の夫がその英語をチェックします。クロスチェックと言って、他の方の英訳をお互いにチェックし直すこともします。朝日新聞からは自分たちが訳したものの権利はすべて放棄し、すべての著作権は朝日新聞にあるという条件付きでした。もちろん私は文句ありません。英語だけですが、日本の外の人たちがそれを読めるという事は私にとってとても意味があることです。

 朝日新聞は第2課題として「ナガサキノート」というものも出しました。それも被爆者の語りです。これは日本語の本にもなっています。

 余談ですが、この3月に長崎に帰省した際も原爆資料館、その屋上にある(訳したので知っていた)新しくできた二人の少女の像などを見て回り、ふと、この像ができるようにした語り部に会いたいと思いました。でも友人や家族との約束がいっぱいでできませんでした。そして後になって、その語り部がこの4月に亡くなったと新聞で知りました。あー、会っておけばよかった。

 でも、少なくとも彼の語りは英語になっています。

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 Memories of Hiroshima and Nagasaki -- Messages from Hibakusha
http://www.asahi.com/hibakusha/english/

 Special Thanks:List of Contributing Volunteers
http://www.asahi.com/hibakusha/english/thanks/

 草野先生が書かれた記事と松添博さんの語り(朝日新聞)
http://www.asahi.com/hibakusha/english/shimen/nagasakinote/note01-02e.html(英語)
 日本語版は以下です。
http://www.asahi.com/hibakusha/shimen/nagasakinote/note01-02.html

 松添博さんの書かれた絵本(1992年刊)
ふりそでの少女』汐文社
※あいにく在庫はないようです。

松添博さんは、4月、83歳で亡くなられました。


2014/07/29

身体表現ワークショップ いざ「勝負」!

 中村理恵子です。

 あるときは古(いにしえ)の形武道を稽古し、あるときはスタジオにオートクチュールのウェディングドレスが持ち込まれ、またあるときはキッチンスタジオに出向いて包丁をふるう。「杖道とアート・作動する賢い身体」は、まるで関係ないようなワークショップをつぎつぎと繰り出していますが、「アートの原点は、世界とマジ(本気!)で向き合う身体と、身体の外との作用の痕跡です(シラバスより)」というコンセプトは一貫しています。
 どんな生き方をしてもどんな職業を選んでも、そこには、愛すべき日常と節目節目の勝負時ってもんがあります。日常と非日常が交差する現実の中で、本気!が起動する、本気!が宿る現場を、優れたゲスト講師たちに導かれて体験します。
 今回ご報告する『勝負食』と『勝負服』もまた、「本気のデザイン」をテーマにしています。

 ●勝負食を妄想するワークショップ2014

ゲスト講師:磯村みよ子先生(フードコンサルタント)
 講師目線で、超絶千切りキャベツ指導


 動画(うまく見られないとき)http://youtu.be/4Uo35rK7T20
 詳細ページ http://rieko.jp/lab/?p=3853
 
 明日就活、明日試験、あるいは大事なミーティングというとき、自らを調え、鼓舞して成功へ導く、そんな夢みたいな食事ってあるんでしょうか? ゲスト講師は、三道(居合、剣道、杖道)に通じた武女でもあり雑誌やテレビでご活躍の磯村みよ子さんにお願いしました。
 題して、「食べずに眠れるかい!明日のパワーと集中力を高めてぐっすり睡眠!」。先生のキッチンスタジオにおじゃまして、2014年度版【勝負食】に真っ向から挑みました。  ウェアラブルカメラでとらえた先生の手元映像「超絶技法キャベツの千切り」と、それを倣う受講生の手元映像「たんなるキャベツの千切り」、必見です。

 ●勝負服ワークショップ・ウェディングドレス編 杖道とウェディングドレス」

ゲスト講師:松居エリ先生(ウェディングドレスデザイナー)


 動画(うまく見られないとき)http://youtu.be/pIaHzgjGfmQ
 詳細ページ http://rieko.jp/lab/?p=4002

  「究極の勝負服ですよね、ウェディングドレスって……」と語り始める講師の松居エリさん。
 はじめてみるオートクチュール一点ものクォリティのドレスは、まるで精巧なタイムカプセル、あるいは一人乗りの宇宙船を思わせます。
 ふわっと置かれたドレスの真ん中に、花嫁さんがセットされハレの場に送り出す。そんな乗り物にも見えるのです。当日は、受講生の中からモデルを募り試着してリハーサルを経て舞台へ。

 ※これらのワークショップは、ゲスト講師や受講生みんなの奮闘を追体験できるように、ウェアラブルカメラを装着しての映像や、3時間あまりのワークショップをぎゅっと圧縮したタイプラプス(微速度撮影)映像、そのほか静止画、感想シート含めて全公開しています。

2014/07/28

第1回オープンキャンパスのご報告

好天のもとでの第1回オープンキャンパス。
おかげで大勢の方に参加いただきました。

コミュニケーション学部の学部説明会は満員御礼でした(何人はいる教室だったのでしょうか)。イマジンやイムジン河が流れた体験授業も好評でした。
大会議室での個別相談も、予定の15時をすぎても終わらないぐらいの活況。

メディア工房も開け、見学してもらいました。ここの自慢は機材はもちろんですが、充実したスタッフが最大の魅力です。いずれ、ご紹介しましょう。

昨日はうれしい悲鳴をあげた一日でした。
次回のために、悲鳴の練習をしますw

次回は8/23、24です。

2014/07/26

7/27はオープンキャンパス

7月27日(日)

 デジタルパンフレット→
 タイムスケジュール→

▼時間
9:30 受付開始
10:00~15:00

▼主なプログラム
1. 総合ガイダンス(10:00〜10:40)4号館
 各学部のセールスポイント、体験授業の見どころをお話しします。

2. 個別相談・資料配布(10:30〜15:00)6号館7階 大会議室

3. 学部説明会(11:00〜11:30)5号館2階 E202
 コミュニケーション学部の理念と特徴、来年度から始まる新しいカリキュラム、コミュニケーション学を学ぶ意義について、川浦康至(コミュニケーション学部長)が紹介します。

4. 体験授業(11:40〜12:20)5号館2階 E202
 本橋哲也「歴史をグローバルに見直すと、世界はこう見えてくる」
 私たちが生きている時代はよく「グローバリゼーションの時代」と言われますが、「全球化」は近年に始まったことではなく、15世紀末からの「ヨーロッパ的近代」にその淵源の一つがあります。近代史をその視点から辿ると今の世界のあり方も違って見えてくることでしょう。

5. 留学プログラム説明(12:30〜、13:20〜)5号館2階 E204
 各30分

教職員一同、ご来場をお待ちしています。

2014/07/25

2014年「表現と批評」私のベスト3

桜井哲夫です。

今年度の「表現と批評」、私のベスト3の投票結果がまとまりました。Blu-ray化されていない5位と11位以外はすべてBlu-ray版です。

1. 「ピンポン」(日本、2002年)29票
2. 「鍵泥棒のメソッド」(日本、2012年)27票
3. 「ダイ・ハード」(米国、1988年)22票
4. 「魔法少女まどか☆マギカ(前編)」(日本、2012年)21票
5. 「海の上のピアニスト」(イタリア、米国、1999年)16票
6. 「雨に唄えば」(60周年デジタルリマスター版、米国、1952年)15票
7. 「ミッドナイト・イン・パリ」(米国、2013)14票
8. 「魔法少女まどか☆マギカ(後編)」(日本、2012年)9票
9. 「魔法少女まどか☆マギカ 新編」(日本、2013年)7票
10. 「SHORT PEACE」(日本、大友克洋ほか、2013年)5票
11. 「イル・ポスティーノ」(イタリア、1994年)4票
12. 「ミラーズ・クロッシング」(米国、1990年)3票  

結果報告
 「ピンポン」は、今年春からアニメ放送が行われ、評判が高かったので見せたのですが、想像以上に実写版に反応が出ました。宮藤官九郎脚本で、本学出身のARATA(現・井浦 新)の映画デビュー作で、彼はこれでモデルから演技派俳優へと転身しました。 
 2位は、内田監督の脚本の凄さを知ってもらおうと見せました。映画には脚本がいかに重要かを知ってもらいたいと思い、上映しました。
 3位の「ダイ・ハード」は、大きいスクリーンで見たことがないだろうと思い、上映しましたが、さすがに反応が大きかった。30回以上もDVDで見ているというコアなファンもいましたが、大きなスクリーン(250インチ)で初めて見て、この映画の凄さを知ったという批評が多かったのが特徴です。
 4位の「まどか☆マギカ」は、大ヒットした割には、題名や絵柄で損をしていて、見ていない人が多いので、前編、後編、新編を3週連続で見せました。海外でも高い評価を得ている日本アニメ界が生み出した傑作です。3本にわかれましたのでトップでありませんが、合わせれば1位です。
 5位は、意外でした。上映作品のうち、Blu-rayになっていないのは、この映画と「イル・ポスティーノ」だけで、画質はよくないのですが、ティム・ロスの演技と映像と音楽の効果ですね。これなど学生で見たことのある者など皆無でした。
 6位の「雨に歌えば」は、公開60周年でデジタル・リマスターのBlu-rayが出たので見せたのですが、大スクリーンで見るとアメリカのリマスター技術がすごい。公開当時の画質を復元しているようで綺麗でした。往年のスターの身体芸と歌がどれほどすごかったかを堪能してもらいました。
  7位の「ミッドナイト・イン・パリ」は、ウッディ・アレン監督・脚本で、米国アカデミー賞脚本賞受賞作品です。タイムスリップもので、1920年代のパリにタイムスリップしたハリウッドの脚本家が、ヘミングウェイやフィッツジェラルド、ピカソなどに遭遇するファンタジーです。
 10位のアニメ短編連作4本のうち、「九十九」は米国アカデミー賞短編アニメ賞にノミネートされました。大友克洋の『火要鎮』(ひのようじん)は、第16回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門大賞 第67回毎日映画コンクール大藤信郎です。現在最高レベルのアニメ技術の産物です。
 11位は、知られざる傑作でしょう。Blu-ray化されていないので、ネットではDVDが高額取引されてます。イタリアのカプリ島での亡命してきたチリのノーベル文学賞受賞の詩人パブロ・ネルーダと郵便配達夫の青年の交流を描きます。カプリの海の青さのなかでゆったりとした時間がながれます。
 12位、女子学生には不評でしたが、好きな人間にはたまらないマフィアものです。カンヌ映画祭の常連監督で現代アメリカを代表するジョエルとイーサンのコーエン兄弟の初期作品です。アイルランドマフィアの内部抗争を描くスタイリッシュな映画です。

   

「表現と批評」2004年-2014年 上映作品

桜井哲夫です。
「表現と批評」で、この10年で上映した作品をご紹介します。

 コミュニケーション学部の名物講義「表現と批評」は、学部創設時の1995年から続いてきた講義です。日本は不合理な映画興行システムのために入場料がバカ高い国です。欧米では1000円以下でロードショーを見ることができるのに、興行システムの歪みのため、学生が映画を見なくなってきた状況を憂えた教員たちが、大きなスクリーンで映画をみせよう、とこの講義を考えつきました。
 最初は、三人くらいの教員の分担でしたが、何年か後から桜井が、ずっと一貫して担当してきました。上映用のDVD、Blu−rayは、すべて桜井の私物です(1400本以上のDVD、Blu−ray所有)。この講義は、毎回、上映した映像の批評文を提出させて成績評価をする講義です。毎回きちんと批評文を書いていれば、知らず知らずのうちに、文章表現力が身につきます。
 さて、あなたがたは、この10年間の映画(2006年度は、研究休暇のためお休み)をどのくらい知っていますか?過去に見たことのある映画はありますか?また2回上映している映画もいくつかあります。さてどれでしょうか?

2004年
1. ギャラクシー・クエスト(アメリカ合衆国、1999)
2. 戦場のピアニスト(フランス=ポーランド、2002)
3. 北京ヴァイオリン(中華人民共和国、2002)
4. ローマの休日(アメリカ合衆国、1953)
5. 機動警察パトレイバー 2(日本、1993)
6. 12人の優しい日本人(日本、1991)
7. ラストサムライ(アメリカ合衆国、2003)
8. ペーパームーン(アメリカ合衆国、1973)
9.カルメン(スペイン、1983)
10. 愛と哀しみのボレロ(フランス、1981)
11. インファナル・アフェア(香港、2002)
12. スミス都へ行く(アメリカ合衆国、1939)

2005年
1 スクール・オブ・ロック(アメリカ、2003年) 
2 スウィングガールズ(日本、2004年)   
3 冒険者たち(フランス、1967年)
4 砂の器(日本、1974年)         
5 ガタカ(アメリカ、1997年)          
6 風の谷のナウシカ(日本、1984年)
7 用心棒(日本、1961年)      
8 モーターサイクル・ダイアリーズ(アメリカ=イギリス、2003年) 
9 薔薇の名前(フランス・西ドイツ・イタリア、1986年)
10 お熱いのがお好き(アメリカ、1959年)   
11 大いなる西部(アメリカ、1958年)       
12 霧の中の風景(ギリシャ=フランス、1988年)

2007年
1 ニッポン無責任野郎(日本、1962)
2 時をかける少女(日本アニメ、2006)
3 炎のランナー(英国、1981)
4 父親たちの星条旗(米国、2006)
5 硫黄島からの手紙(米国、2006)
6 ゆれる(日本、2006)
7 太陽がいっぱい(フランス、1960)
8 青春デンデケデケデケ(日本、1992)
9 リトル・ダンサー(英国、2000)
10 ジャッカルの日(米国、1973)
11 ニュー・シネマ・パラダイス(イタリア、1989)
12 麦秋(日本、1951)

2008年
押井守の世界
1 「うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー」1984年
2 機動警察パトレイバー the Movie 1989年
3 機動警察パトレイバー  2  the Movie 1993年
4 攻殻機動隊 GHOST IN THE SHELL 1995年                                  
5 イノセンス INNOCENCE  2004年
6 攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX The Laughing Man 2005年                            
7 攻殻機動隊  STAND ALONE COMPLEX Individual Eleven    2006年 
8 人狼  JIN-ROH  2000年
9 アヴァロン  AVALON  2001年
10 『ヱヴァンゲリヲン新劇場版・序』(庵野秀明監督、2007年)
11「鉄コン筋クリート」(マイケル・アリアス監督 原作:松本大洋、2006)

2009年
1 アフタースクール(日本、2008年)
2 それでもぼくはやってない(日本、2007年)
3 AKIRA(日本、1988年)
4 たそがれ清兵衛(日本、2002年)
5 少年時代(日本、1990年)
6 ハッピーフライト(日本、2008年)
7 がんばっていきまっしょい(日本、1998年)
8 のど自慢(日本、1998年)
9 キッズ・リターン(日本、1996年)
10 天空の城ラピュタ(日本、1986年)
11 雪に願うこと(日本、2006年)
12 ALWAYS 三丁目の夕日(日本、2005年)

2010年
1 新海誠の世界「ほしのこえ」(2002年)「秒速5センチメートル」(2007年)
2「ディア・ドクター」(日本、2009年) 
3「グッド・ウィル・ハンティング」(米国、1997年) 
4「ショーシャンクの空に」(米国、1994年)
5「サマーウォーズ」(日本アニメ、2009年)
6「北京ヴァイオリン」(中国、2002年)
7「グラン・トリノ」(米国、2008年)
8「ぼくらはみんな生きている」(日本、1992年)
9「遠い空の向こうに」(米国、1999年)
10「さよなら子供たち」(フランス、1987年)
11「コミットメンツ」(アイルランド・英国、1991年)
12「トキワ荘の青春」(日本、1996年)
13「遙《はる》かなる山の呼び声」(日本、1980年)

2011年
1960年代の映画を読み解く
1 A HARD DAY’S NIGHT(英国、1964年)
2 地下鉄のザジ(フランス、1960年)
3 乾いた花(日本、1964年)
4 メリー・ポピンズ(米国、1964年)
5 冒険者たち(フランス、1967年)
6 天国と地獄(日本、1963年)
7 卒業(米国、1967年)
8「男と女」(フランス、1966年)
9 砂の女(日本、1964年)
10 ロシュフォールの恋人たち(フランス、1967年)
11 明日に向って撃て(米国、1969年)
12 サウンド・オブ・ミュージック(米国、1965年)

2012年 
日本アニメ史の試み
1、『白蛇伝(はくじゃでん)』 (1958年)
2、『太陽の王子 ホルスの大冒険』(1968年)
3、『銀河鉄道999 (The Galaxy Express 999)』(1979年)
4、『ルパン三世  カリオストロの城』(1979年)
5、『風の谷のナウシカ』(1984年)
6、『AKIRA』(1988年)
7、『機動警察パトレイバー2』(1993年)
8、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版・序』(2007年)
9、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』(2009年)
10、『千年女優』(2002年)
11、『秒速5センチメートル』(2007年)
12、『時をかける少女』(2006年)
13、『東のエデン 総集編Air communication』(2009年)
14、『となりのトトロ』(1988年)

2013年
1. 塩田明彦「どこまでもいこう」(1999)   
2. 吉田大八「桐島、部活やめるってよ」(2012) スピンオフ短編「宮部実果」
3. 庵野秀明「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」(2012) 「巨神兵、東京に現わる」   
4. 細田守「おおかみこどもの雨と雪」(2012)
5. ブライアン・ヘルゲランド「ロック・ユー! 」(2001) 米国            
6. ジャコ・ヴァン・ドルマル「トト・ザ・ヒーロー」(1991)ベルギー・仏・独合作
7. 山下敦弘「天然コケッコー」(2007)       
8. マイケル・アリアス 原作:松本大洋「鉄コン筋クリート」(2006)
9. エリック・トレダノ、オリヴィエ・ナカシュ「最強のふたり」(2011)フランス     
10. ロマン・ポランスキー「ゴーストライター」(2010)、仏・独・英、合作
11. 新海誠「言の葉の庭」(2013)       
12. 沖浦啓之「人狼」(2000、原作・脚本:押井守)
13. 小津安二郎「東京物語(ニューデジタルリマスター版、2013)」(1953)        
14. ミロス・フォアマン「アマデウス(完全版)」(米国、1984、Blu-ray完全版/2013)

2014年
1.「SHORT PEACE」(日本、大友克洋ほか,2013)
2.「ミッドナイト・イン・パリ」(米国、2013)
3.「ミラーズ・クロッシング」(米国、1990年)      
4.「魔法少女まどか☆マギカ(前編)」(日本、2012年)
5.「魔法少女まどか☆マギカ(後編)」(日本、2012年) 
6.「魔法少女まどか☆マギカ 新編」(日本、2013年)
7.「ピンポン」(日本、2002年)    
8.「海の上のピアニスト」(イタリア、米国、1999年)   
9.「雨に唄えば」(60周年デジタルマスター版、米国、1952年)
10.「ダイ・ハード」(米国、1988年)  
11.「鍵泥棒のメソッド」(日本、2012年)   
12.「イル・ポスティーノ」(イタリア、1994年)

2014/07/24

TEDでメディア・コミュニケーションの理解を深める

 東経大コミ部の柴内です。

 TEDをご存じの方も多いと思います。

 もともと「テクノロジー」「エンターテインメント」「デザイン」の三分野での先端的なプレゼンテーションを行うイベントとしてアメリカで始まったものですが、いまではこれらの分野に限らない多彩な講演が世界中で行われると共に、オンラインでも見られるようになっています( http://www.ted.com/ )。NHK・Eテレの『スーパープレゼンテーション』という番組でも解説付きでTEDの講演が流されており、それを見たことのある人もいるかもしれません( http://www.nhk.or.jp/superpresentation/ )。一講演20分くらいの、それほど長いものではありませんが、深く考えさせられるものが多いです。
 これらの講演はコミュニケーション学部の学びと関係するものも多く、実際に(複数の大学での)私の授業やゼミで見せたこともあるのですが、その中で特にコミュニケーションやメディアの問題を考える上でヒントになるものを、過去5年間くらいの間の範囲で選びました(日本語字幕付きに限定)。
 以下、私の見立てで5つにジャンル分けをしたので、まずそれぞれについて解説していきましょう。

 「(1) コミュニケーションの変化がもたらす力とは?」は、インターネットやソーシャルメディアで人々の力が結集する結果、何が生み出されるのか、特にその肯定的な面を考える手がかりとなる講演を集めています。ここで取り上げた演者がクレイ・シャーキーです。彼には『みんな集まれ!ネットワークが世界を動かす』( http://www.amazon.co.jp/dp/4480863990 )という著作があります(東経大コミ部編『コミュニケーション学がわかるブックガイド』(NTT出版) http://www.amazon.co.jp/dp/4757103468 で、この本の解説を私が書きました)。でも、インターネットは人々をつなぎ、プラスをもたらすばかりなのでしょうか。ネットによる人々のつながりが、全面的によいものとは限りません。目立ちにくいその問題点をどうやって克服できるか、というテーマでまとめたのが「(2) デジタルでつながることが作り出す問題点とは?」です。(1)(2)は各一つずつでもよいので、あわせて見ると視野が広がります。ネットやソーシャルメディア、あるいは携帯電話は、人々をつなぐツールですが、このことは私たちの友人や家族をはじめとした人間関係そのものにどのような影響を与えたのでしょうか。「(3) オンライン時代の人間関係のあり方とは?」に取り上げた二つの講演は、異なった立場からそれを考えるもので、これは二つあわせて見たいところです。そして、つながり・ネットワークとはそもそも何か、その本質的な意味を考えるためには「(4) 「つながり」の持つ意味」が参考になります。ここまではインターネットとコミュニケーションそのものをめぐる考察が多かったのですが、それが生み出している新たな社会現象、といった側面からのいくつかの講演を「(5) オンライン化された社会で起こる変化」にまとめました。

 5年前より古い(!)などの理由で落とした、大事な議論もたくさんあるのですが、いつかまた紹介できればと思います。こうして集めていくと、ちょうど半年の授業回数くらいになります。毎回これらを見ながら考える講義・ゼミなどやってみても面白いですね。

 (1) コミュニケーションの変化がもたらす力とは?
 クレイ・シャーキー 「インターネットが (いつの日か) 政治を変える」(2012)
 クレイ・シャーキー 「思考の余剰が世界を変える」(2010)
 クレイ・シャーキー 「ソーシャルメディアはいかに歴史を作りうるか」(2009)

 (2) デジタルでつながることが作り出す問題点とは?
 イーライ・パリザー「危険なインターネット上の「フィルターに囲まれた世界」」(2011)
 ジェニファー・ゴルベック「カーリー・フライの謎解き : ソーシャルメディアでの「いいね!」があなたの秘密を明かす?」 (2013)
 イーサン・ザッカーマン「グローバル・ボイスに耳を傾ける」 (2010)

 (3) オンライン時代の人間関係のあり方とは?
 ステファーナ・ブロードベント「インターネットによる親密な人間関係の構築」(2009)
 シェリー・タークル 「つながっていても孤独?」(2012)

 (4) 「つながり」の持つ意味
 ニコラス・クリスタキス「社会的ネットワークの知られざる影響」 (2010)
 アーロン・コブリン「人間性を巧みに描く」 (2011)

 (5) オンライン化された社会で起こる変化
 ジョハナ・ブレクリー「ソーシャルメディアとジェンダーの終焉について」(2010)
 アダム・オストロー「生涯最後の近状報告をしたあと」 (2011)
 フアン・エンリケス「タトゥーのように残るあなたのオンラインライフ」 (2013)

2014/07/22

TKU CAREER NOTE

関沢先生が作りました!
「TKU CAREER NOTE」
高校生のためのキャリアガイド。

「売る」や「伝える」など、15個の動詞で、キャリア形成と職業を解説していきます。

オープンキャンパスでも配布します。詳しくはこちら

2014/07/13

オープンキャンパス・スケジュール

コミュニケーション学部オープンキャンパスの予定をお知らせします。

▼開催日時
7/27(日)  8/23(土) 8/24(日)
(9:30 受付開始)
10:00~15:00
▼会場
5号館2階 E202
▼プログラム
1. 総合ガイダンス(10:00〜10:40)
 各学部のセールスポイント、体験授業の見どころをお話しします。
 7/27は柴内康文先生、8/23、24は北山聡先生が担当します。

2. 学部説明会(11:00〜11:30)
 コミュニケーション学部の理念と特徴、来年度から始まる新しいカリキュラム、コミュニケーション学を学ぶ意義について、川浦康至(コミュニケーション学部長)が紹介します。

3. 体験授業(11:40〜12:20)
 7/27 本橋哲也*「歴史をグローバルに見直すと、世界はこう見えてくる」
 私たちが生きている時代はよく「グローバリゼーションの時代」と言われますが、「全球化」は近年に始まったことではなく、15世紀末からの「ヨーロッパ的近代」にその淵源の一つがあります。近代史をその視点から辿ると今の世界のあり方も違って見えてくることでしょう。

 8/23 関沢英彦**「コミュニケーションは楽しい−アイデア・発想・広告」
 私たちは、自分の頭の中で、言葉やイメージを使って、コミュニケーションをします。それが発想。そして、どうしたら人に伝わるかを考えます。広告をテーマに「コミュニケーションの楽しさ」を感じて下さい。社会でイキイキ活躍する実力がつくコミ部です。

 8/24 松永智子***「高校野球はいかにして『夏の風物詩』になったのか?:歴史から考えるメディア社会」
 「夏といえば高校野球」。私たちはいつからそうイメージするようになったのでしょう。新聞社が主催し、放送局によって中継される高校野球は、メディアの発展とともに社会に浸透していきました。その歴史を読み解くことで、メディアが作る「みんなの記憶」の仕組みに迫ります。

 みなさんの来場をお待ちしています。
 当日は暑くなるかもしれませんが、それに見合うだけの経験が得られるものと自負しています。ゼミ紹介冊子『119+3 Voices』もお配りします。

《講師紹介》
*本橋哲也(1955年、東京生まれ)
 専門分野はイギリス文学、カルチュラル・スタディーズ。東京都立大学人文学部を経て、東京経済大学コミュニケーション学部教授。主著に『本当はこわいシェイクスピア』講談社、『深読みミュージカル 歌う家族、愛する身体』青土社。

**関沢英彦(1946年、東京生まれ)
 「広告論」や「生活者発想とコミュニケーション」を担当。博報堂でコピーライターとして活躍、博報堂生活総合研究所を経て、東京経済大学コミュニケーション学部教授。博報堂生活総合研究所顧問・エグゼクティブフェロー、博報堂DYメディアパートナーズメディア環境研究所客員研究員。主著に、『生活という速度―歩く。見る。変わる。』新宿書房、『いまどきネットだけじゃ、隣と同じ! 「調べる力」』明日香出版社。

***松永智子(1985年 福岡県生まれ)
 専門分野はメディア論、国際コミュニケーション、言語政策。本年4月から東京経済大学コミュニケーション学部専任講師。「出版メディアにおける『武士道』と『1Q84』のあいだ」佐藤卓己ほか編『ソフト・パワーのメディア文化政策』新曜社、「『ニューズウィーク日本版』―論壇は国際化の夢を見る」佐藤卓己ほか編『日本の論壇雑誌: 教養メディアの盛衰』。